250年以上前に鳥取県に伝えられた絣織りは、現在でも鳥取県西部の弓ヶ浜、中部の倉吉市などでその技術が伝えられています。
弓浜絣(ゆみはまかすり)
鳥取県西部の弓ヶ浜で織られてきた絣は「浜絣」「弓ヶ浜絣」と呼ばれ、素朴な絵柄、ざっくりした風合い、藍と白のコントラストが特徴。江戸末期に弓ヶ浜で綿花の栽培が始められ、主に衣料として織られていましたが、現在では、着物地のほかのれんやコースターなどが織られています。
倉吉絣(くらよしかすり)
江戸時代から木綿が特産品として生産され、全国の商人が往来していた倉吉。そんな中で、亀甲、山水、松鶴などの模様に見られるようにな美術的で精巧な絵絣が生まれ、発展をとげました。現在では、倉吉絣保存会が結成され、継承されています。