鳥取県の位置
鳥取県は、日本列島本島の西端に位置する中国地方の北東部に位置し、東西約120km、南北約20~50kmと、東西にやや細長い県です。 北は日本海に面し、鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の海岸線が続き、南には、中国地方の最高峰・大山をはじめ、中国山地の山々が連なっています。山地の多い地形ながら、三つの河川の流域に平野が形成され、それぞれ鳥取市、倉吉市、米子市が流域の中心都市として発達しています。気候は比較的で温暖で、春から秋は好天が多く、冬には降雪もあるなど、四季の移り変わりは鮮やかです。また、台風などの自然災害が少なく、気候条件に恵まれています。
鳥取県の概要(令和3年9月時点)
面積 |
3,507平方km |
人口 |
約55万人 |
世帯数 |
約22万世帯 |
市町村数 |
19(4市14町1村) |
県庁所在地 |
鳥取市 |
詳細は、鳥取県統計課ページをご覧ください。
鳥取の呼び名
日本最初の歴史書「古事記」には、大和朝廷が諸国に鳥を捕らえさせ、これを税として納めるように命じていたという一節があります。そして、当時、鳥取平野には、沼や、沢の多い湿地帯で、水辺に集まる鳥などを捕らえて暮らす狩猟民族が住んでいました。これらの人々が、大和に政権ができてからその支配体系に組み込まれ、「鳥取部」として従属するようになり、そこからこの地の呼び名「鳥取県」が生まれたとされています。
鳥取県の農林水産業
鳥取県の農業は、米、野菜、果実、畜産がバランスよく営まれ、全国有数の農業県として、新鮮で良質な農産物を各地へ供給しています。特に、本県特産の二十世紀梨は、先人たちの努力により、日本一の産地が形成され、海外にも広く輸出されています。また、海岸線に広がる砂丘地帯では、ラッキョウ、長イモ、白ネギなどが栽培され、大山山麓の肥沃な黒ぼく地帯では、スイカをはじめ、ブロッコリーなどの野菜が栽培されるなど、地域の特性を生かした農業が行われています。
鳥取県の特産物の主な産地
図 | 鳥取県の特産物の主な産地
詳細は、とっとり旅の生情報、鳥取県ホームページ、鳥取県経営支援課ホームページをそれぞれご覧ください。
鳥取砂丘
長い年月をかけて形成された奇跡の造形美
天然記念物「鳥取砂丘」
東西16km,南北2.4kmの広さを誇る鳥取県の人気観光スポット。10万年以上の歳月を経て自然が造りあげた砂の大地は、日常を忘れさせる圧巻の景色です。魅力満載の鳥取砂丘をお楽しみください。
鳥取砂丘の成り立ち
図 | 鳥取砂丘の成り立ち
①中国山地の花こう岩が風化し、砕けて砂になる
②千代川から日本海に流れ出る
③海の波によって海岸へ寄せられる
④冬の北西風が海岸の砂を内陸へ運ぶ
①~④が10万年以上繰り返されることで出来ています。
- 風がつくる砂の造形美
乾いた砂に毎秒5~10mの風が吹き、砂粒が動くことで形成される砂の波模様『風紋』。朝方や夕方の影が出る時間帯が見やすいですが、特に朝方は足跡が少ないためオススメです。風紋以外にも、条件次第で様々な模様を見ることが出来ます。
- 砂丘の動植物
不毛の地と思われがちな鳥取砂丘ですが、実はたくさんのいきものが生息しています。
厳しい環境で生き抜く工夫がたくさん。スケールの大きい景色を楽しむのはもちろん、小さないきものの世界にもフォーカスを当ててみてください。
- 鳥取砂丘での環境、景観保全活動
鳥取県随一の観光地として親しまれている鳥取砂丘では、地元の宝を守ろうと多くのボランティアが保全活動を行っています。年2回行われる海岸清掃や、夏の除草活動には毎年多くの地元市民ボランティアが参加しています。
鳥取砂丘の見方が変わる砂丘学習
- 山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンター
展示室にあるさまざまな映像や標本で砂丘を学ぶことが出来ます。
鳥取砂丘の成り立ちや地形、砂粒の違いについて触って学ぶことの出来るガイドの手作り展示が大人気です。また、砂の模様や砂丘に生きる植物や昆虫の標本展示があり、普段見られない根の構造や巣穴も見ることができる展示となっています。
タッチパネルのデジタル紙芝居やクイズもあります。
- すなくら
鳥取砂丘の風紋に囲まれたドームシアター「すなくら」。1年を通してドローンで撮影された刻々と変化する砂丘の迫力ある映像が投影されます。上映のない時間にも楽しめる仕掛けがあります。
〇上映時間:約7分、収容人数:約20人
- ガイドによる解説がおもしろい!!砂丘を知って楽しさ倍増!!
砂丘をよく知るビジターセンターのガイドスタッフが案内、解説をいたします。
ガイドの案内を受ければ、鳥取砂丘散策がより楽しくなること間違いなし。馬の背はなぜ崩れないのか、植物は何種類あるのか・・・など、子どもたちの疑問にもガイドがわかりやすく解説します。話を聞くのと聞かないのとでは砂丘の楽しみ方が全く変わります。
※ビジターセンター館内・鳥取砂丘フィールドワークは事前に予約が必要です。お気軽にお問い合わせください。
山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンターホームページ
- レクチャールーム
プロジェクターなどの機器を備え、大人数での学びの場を提供します。鳥取砂丘をより詳しく学びたい方には、展示室見学だけでなく、ガイド生の声で砂丘解説を行います。
○収容人数:体験学習室約30人、レクチャールーム約50人
- 鳥取砂丘は砂漠ではない!!砂丘と砂漠の違いはなに?
国内で唯一、乾燥地を専門に研究する施設『鳥取大学乾燥地研究センター』では、施設内の見学を行うことができます。乾燥地の植物が見られるアリドドームやミニ砂漠博物館での学びもここ以外では出来ない貴重な体験です!鳥取砂丘の活動と併せて、乾燥地における持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資する研究を行っている乾燥地研究センターを学習を取り入れることで、より学びが深まります!
詳細は、鳥取大学乾燥地研究センター 施設見学ページをご覧ください。
三徳山
山岳修験の霊場であり、急峻な地形と独特の意匠及び構造を持つ建築とが織りなす独特の景観を有する。
大山
中国地方最高峰 北西側の姿から別名「伯耆富士」