幻想的な風景に出会う ~鹿野城下・虚無僧行脚~

Posted by admin on 9月 26, 2007

3連休の23日、鹿野に行って来ました。そうです、あの虚無僧行脚を見に…。
会場の鹿野城下に到着したのは、辺りが薄暗くなってきた午後6時ごろ。昼間行われていたレトロ市の屋台が店をたたみ、まだそのにぎわった余韻が残る中、提灯のあかりが燈りはじめました。
鹿野は戦国時代、鹿野城主・亀井氏によって栄えたまちで、約400年前の水路や格子戸など、当時のまち並みが今もなお色濃く残る城下町です。その情緒あふれる鹿野城下を、全国から集まった虚無僧が練り歩くということで、その幻想的な光景を一目みようと、トリピーは前々から楽しみにしていました。
軒先に下がる提灯の明かりが、なんともいい雰囲気。はやる気持ちを抑えつつ、虚無僧の集まる幸盛寺へ。


幸盛寺参道幸盛寺

参道には竹の明りとりが両脇に据えられ(左上写真)、訪れるものを奥へ誘います。門をくぐった先には虚無僧・見物客が大勢集まり、境内にある武将・山中鹿介の墓前で尺八を献奏する虚無僧の姿も見られました。下写真は、虚無僧のトレードマークともいえる深編笠(ふかあみがさ)を、興味深そうにかぶってみる子供たち。

虚無僧と子供たち

沿道には、地元の方々、観光客、カメラ小僧などがぞくぞくと集まってきました。トリピーもベストショットの狙えるポイントを探し、虚無僧のやってくるのを待ちました。
すると、幸盛寺の方から尺八の音が聞こえてくるではありませんか!提灯のわずかな明かりに照らし出され、暗闇の中時々姿をみせる虚無僧のシルエットがだんだんと大きくなってきました。来た!すかさずシャッターを押すトリピー。何だかブレてうまく撮れない…。あ、次が来た!…あれ?…。そしてそんなことを繰り返しつつ、10数組もの虚無僧が目の前を通り過ぎて行きました。撮れた写真はこの通り。

虚無僧行脚を目で追うトリピー

どうでしょう?ある意味、幻想的な雰囲気は伝わったかもしれませんが、自分の写真を撮る技術のなさに、少し煮え切らない思いのトリピーでした。もっと腕を磨きます…。

9月も後半に入ったのにも関わらず、暑い日々が続いたなか、この夜は涼しい夜風が吹いていました。その心地よさと幻想的な風景が、心に残る夜となりました。
次回行われるのは再来年となりますが、尺八の音、空気、においなど、虚無僧行脚と鹿野のまちすべてが一体となった幻想的な光景を、お見逃しなく!

虚無僧行脚虚無僧行脚


 


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レトロなまちで福の神に出会う・倉吉散策 ~トリピー編~

Posted by admin on 9月 12, 2007

白壁土蔵群
近年観光客数がふえ続け、リピーターも訪れているという、今注目の観光地・倉吉白壁土蔵群へ行ってきました。
中心地を流れる玉川沿いには、赤い瓦に白く化粧をした外壁が目に美しい土蔵が建ち並び、白壁土蔵群の代名詞ともいえる、趣きある景観をつくりだしています(右写真)。
土蔵群からつづくアーケードが老朽化により7月に撤去され、新たな表情で観光客を出迎えています。


レトロ博物館しるし
まちを散策すると、いたるところで目に入る「倉吉レトロまちかど博物館」の標(左写真)と木彫りの彫刻。
飲食店から旅館、かばんや、帽子店、カメラ屋…さまざなまジャンルのお店の軒先で見られ、気になるトリピーはその中のひとつ、「高田酒造」に入ってみました。(右下写真)



高田酒造




黒字に白抜きで描かれた鷹(?)模様ののれんが、趣きある外観に一層格式をただよわせる一方、店先におかれた木彫りのたぬきが愛らしい笑顔を振りまいていました。
のれんをくぐると店内はひんやりとした土間で、左側にはお茶をのんで一息できるスペースが設けられていました。

さらに奥へすすむと天井が高くなり、座敷には何やら古めかしい扇風機や看板が置かれていました。
よくよく見るとただ置かれているのではなく、展示されているもよう。(下写真)

高田酒造レトロ博物館

どうやらこれが「倉吉レトロまちかど博物館」の正体で、上写真の赤い標があるお店には、こういったその店に眠っていたレトロなお宝が展示されているようです。お店によって並べられているものがそれぞれ異なり、個性にあふれています。どれも懐かしく、かつ新鮮な品々ばかり。(全65箇所)

 

福禄寿
では木彫りの彫刻は?というと、「福の神に出会えるまち」という町おこしの一環として各所におかれ、表情豊かな福の神たちが観光客を出迎えています。作者はいずれも倉吉出身の仏師。倉吉にはなんと3人もの仏師がおられるそうです。3人3様の作風で、その表情はどれも笑顔。見ているだけでこちらも顔がほころんでくるようです。
ここはまち歩きを楽しむにはぴったりの場所。お店の人との会話を楽しみながら散策するのもよいでしょう。きっと、日常にはない発見がここにあるはずです。


★トリピーmemo★
いぎすを試食するトリピーお昼を食べに立ち寄ったお店で、「いぎす」というメニューを発見。興味本位で食べてみることにしました。
テーブルに運ばれてきたのは、黒っぽい何かを寒天で固めたような、見た目は羊羹のようなもの。しかし胡麻としょうががトッピングされているところを見ると、羊羹ではなさそうな…。
味の想像が全くつかず、とりあえず口の中へ恐る恐る入れてみると、?、!っ?、しょうがの風味が鼻を抜けた後、磯の香りがふわり
さらに噛んで味わってみると納得、黒っぽい色は海藻だったようです。
この地方に伝わる郷土料理で、いぎす草という海藻を煮ほぐし、容器にいれて固めた精進料理にはかかせない一品。是非、自分の舌でお試しあれ!



 


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いにしへの風景を映す ~里見時代行列~

Posted by admin on 9月 3, 2007

里見時代行列を見るトリピー

里見安房守忠義主従の終焉の地である倉吉市で、里見時代行列が行われました。
里見忠義は、1614年大久保忠隣(夫人の祖父)の事件にかかわりがあったとして伯耆国倉吉へ左遷され、29歳の若さで現在・関金町大字堀里にて悲運の死を遂げたと伝えられています。

里見時代行列忠義の死後、8人の側近が後を追って殉死した「八賢士」は、滝沢馬琴作の「南総里見八犬伝」のモデルとなったといわれています。
きっと遠く離れた里美家の再起を願っていたに違いないだろう…と忠義公の心中に強くひかれた町民達が忠義公をしのび、毎年9月、供養を祈願した「倉吉せきがね里見まつり」が開催されます。その一環として行われたのが里見時代行列です。

倉吉を代表する白壁土蔵群、関金の湯命館周辺を練り歩き、最終到着地・山守小学校にてイベントが行われました。
トリピーは、関金の湯命館で時代行列の来るのを今か今かと待ちわびていました。すると、色とりどりの装飾で飾られた甲冑に身を包んだ武者が次々と登場。ほら貝に先導され、その勇壮かつ華やかな武者姿を見物客に披露しました。
トリピーもしばしその様子に目を奪われ、いにしえの風景を想像、重ね合わせてみるのでした…。

甲冑を身に着けるだけでも汗だくになりそうな、まだまだ残暑厳しい日だった故、子供武者は少しお疲れ気味!?のようでしたが、その本格的な甲冑姿は一見の価値あり!ですのでみなさんも是非、来年里見行列を見に倉吉・関金にお越しください。

里見時代行列(湯命館前にて)里見時代行列(湯命館周辺にて)


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