古美術の宝庫「渡辺美術館」へ行ってきました。
Posted by admin on 7月 17, 2007
渡辺美術館は、鳥取市の医師・渡辺 元氏が昭和初期から60年余りに渡り収集した古美術約3万点を収蔵する美術館です。
入館してまず目を引くのは、平安時代から江戸時代にかけての鎧(よろい)と兜(かぶと)。所せましと並ぶ甲冑群の迫力は圧倒的です。今回は特別に美術館の事務局長さんからのお勧めで兜を試着させていただきましたが、予想以上に重く、頭のてっぺんにずっしりとのしかかる圧力が自然と背筋を伸ばし、身の引き締まる感じがしました。
2階には、武具、装身具、古銭、陶器、漆器、書画、蒔絵、茶道具など国内外の貴族から庶民が愛用した多彩なジャンルの古美術が並びます。
特に世界的に貴重な「曽我物語図屏風」や「洛中洛外図屏風」(下写真:
右)、喜多川歌麿の版木(左写真)、西村壮一郎作の木象嵌(もくぞうがん)(下写真:左)は是非とも見逃さずに鑑賞したいところ。
2階の奥にある喫茶コーナーからは、久松山を借景に八幡池が眺められ、悠久の歴史に思いを馳せるにはベストポジション。
館内は展示品のスケッチ、写真撮影は自由で、お願いすれば案内をしてもらえるとのこと。常設展示されているのは全体の1/3ほど(約1万点)。定期的に展示品の入れ替えはされていますが、その数の多さからすべての収蔵品が眠りから覚めるにはまだしばらく時間がかかりそうです。
海外からも高く評価される名品が数多く眠る美術館へ、是非足を運んでみてください。
渡辺美術館URL http://www4.ocn.ne.jp/~watart/