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池田家墓所の燈篭会に行ってきました。

Posted by admin on 10月 2, 2007

提灯を手に取るトリピー燈篭会
秋の夜長…。またまた魅力的なイベントが開催されました。今回参加したのは、鳥取県東部・国府町にある池田家墓所で行われた燈篭会(とうろうえ)。

池田家は、因幡伯耆32万石の大藩として12代238年続いた大名家。鳥取市街地から少し外れたこの場所には、初代光仲(みつなか)から11代慶栄(よしたか)に至る歴代藩主とその妻子らが眠っています。このように大名一族がまとまった形で安置されているのは珍しく、規模も日本最大級といわれています。

現地へは国府支所前発の無料送迎バスに乗って向かいました。約5分ほどで到着。辺りはまだ明るく、とりあえず初めて訪れる墓所内をまわってみることにしました。
荒木又右衛門名のある燈篭
石段を登り左手正面に初代、そのまま前に進んでいくと一番奥に7代斉邦(なりくに)の墓が安置されています。7代斉邦の墓前には、三大仇討ちで歴史に名を残す、荒木又右衛門の名が刻まれた燈篭がありました(右写真)。
亀趺(きふ)と呼ばれる神獣が墓碑を支えるように存在感を示し、墓を囲む大きな木々が歴史を物語っています。

そのうち辺りは暗くなり、提灯を手にする人の姿がちらほら見えてきました。訪れた人にローソクと提灯が無料で配られ、各々好きなところにその明かりを奉納するというしくみ。トリピーも手に取り、もう一度墓所内をまわってみました。燈篭に火が入り、暗くなる前とはまた違った幻想的な光景にうっとり。こんな事を言うのはきまりが悪いかもしれませんが、墓所とは思えない、素敵な夜景が広がっていました。

ローソクを奉納するトリピー燈篭会

そしてこの会で見逃せないのが伝統芸能の奉納。燈篭の明かりを背景に、宇倍神社麒麟獅子舞と国府町因幡の傘踊りが披露されました。ライトアップされた野外ステージに浮かび上がる舞姿。麒麟獅子舞を「静」とするなら因幡の傘踊りは「動」の舞。どちらも観客を魅了する、素晴らしい演舞でした。

スイトンすっかり時の経つのを忘れ、ふと我に返ると何やらいいだしのいい香りがするではありませんか!においを嗅ぎ分けたどりついたその先には、おいしそうなスイトンが!(右写真)小腹のすいたトリピーはすかさず箸をとりました(200円)。肌寒い夜にはぴったりの、体にも心にもしみ渡るおふくろの味。とても美味でした。
スイトンを食べ終わった頃には帰りのバスの時間。幻想的な世界の余韻に浸りつつ、バスに揺られて帰ったトリピーでした。
是非みなさんも、まちの喧噪から離れたこの場所へ足を運んでみてください。

 

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